メシマズのプライドを理解するにはセックスがいいよ

2chのまとめブログ巡りが趣味だけど、同じ趣味の人と付き合いたくはないエレエレです、こんにちは。

メシマズって聞くじゃないですか。
それが良い悪いとかは置いておいて、まとめブログ的には、面白い読み物の一ジャンルとしての地位を確立しているよね。
不味いご飯を作る妻or彼女との遭遇、そこから繰り広げられる悲喜こもごもの物語は、いろんなパターンがあるとはいえ、いくつかのお約束があるように思う。

その一つが、彼女にメシマズと理解してもらう困難さ。

男がはっきりと言えない場合もあるし、伝えても彼女が泣いたり怒ったりして会話にならない、認めない、もしくは深刻にとらえてはいない場合もある。
その攻防が読み物としてはハラハラドキドキする面白い部分なんだけど、いくつも読んでいると段々不思議になってくる。なんで彼は彼女にはっきりメシマズと伝えないのか?なんで彼女は自分がメシマズだと認めないのか、改善しようとしないのか?
これが気になりだすと、段々全部の話が創作みたいに思えてきて、楽しめなくなってくる。
まとめブログ巡りが趣味で、暇さえあればわざわざ「メシマズ」のカテゴリーで検索する程の残念な人間としては由々しき事態だ。なんとかせねば。

そこで本気出して考えてみた結果思いついたのが、メシマズをセックスに置き換えるとすごく理解しやすくなるということ。


想像して欲しい。貴方は男性で、今日初めて大好きな彼女と一線を超えることが出来た。
情事を終えて、ゆっくりとした幸福に包まれていると、彼女が先ほどの行為をどこか一生懸命な様子でやたら褒めてくる。何か違和感を感じつつも、まんざらでもなく思っていると、彼女が最後に、済まなそうな気遣わしげな表情でこう付け足すのだ。
「でも、結構早め…なんだね」

これが、メシマズに「不味い」と伝えることだと思う。

全然違う、と思う人もいるかもしれないが、どちらも今後付き合っていく上で障害と成り得、個人の好みの差があり、努力や工夫による改善が見込め、そして3大欲求に根ざした分野である。
何故不味いと言わないんだ!と憤る方々は、この彼女を褒めるべきだ。
彼を傷つけてしまうことは知っていても、今後のお互いのために勇気を出したのだから。

彼女としても、本音は「痛いしヘタだし早いし全然感じねぇ!!ていうか何あの言葉攻め?寒いんだけど!」だとしても、それをそのまま伝えたら彼を傷つけてしまうし、かといって言わなければ段々彼と会う事自体が苦痛になってしまうし、と非常に悩むのである。
自分だけが我慢すれば…と思ってしまう子も多い。気まずいし。

しかし、最初に「美味しいね」とか「気持ちよかった」とか言ってしまい、後になって「実は不味かった」「いったフリしてた」と伝えたほうが、ダメージが大きいのも同じなのだ。
毎回嬉しそうにしていたのに、あれは全部演技だったのか?!という衝撃は二人の関係に大きな溝を作ってしまう。

下手なら下手でいいのだ、市販のおかずの素(大人のおもちゃ)を上手く使えば、技術不足も補うことが出来る。これは名案だと思って提案したら、言われた相手がいい顔をしないのも、薄々自分の技術に相手が不満そうなのに気づいているからか。

ネット上にはたくさんのレシピ(セックスノウハウ)があるけれど、知識のない人間に、どれが正しくてどれが間違ってるのかの選択は難しい。
クックパッドでは白菜がチョコレート濡れにされ、ノウハウブログでは女の子が濡れる。もちろんそれらがいいと思う人もいるだろうが、そうじゃない人もいるし、そもそもそれらの情報は間違ってなくても大事な部分が抜けていたりする。
AVは、例えるならテレビの情報番組のレシピだろうか。小学生の時に踊らされて豆腐味噌ティラミスなるものを作ってみたが、家族に大不評だった。コメンテーターは美味しい美味しいと食べていたが、画面の中の女の子の言うことを信じてはいけない。

割りきって風俗(外食)だけで済ませるという選択肢もある。
相手の料理(セックス)が嫌でも、とりあえずはコンビニに行けばある程度のおかずは買えるし、自分で済ます事もできる。死にはしない。
しかし、それにメシマズ女(ヘタクソ男)が不満を持つのも、この置き換えだとなんとなく分かる気がする。

気軽に食事後(セックス後)に反省会を言い合えるカップルもいれば、自分のオリジナリティあふれる哲学に則った料理(セックス)を繰り出し、批判を言おうものなら大騒ぎになるカップルもいるだろう。

死者が出るレベルのメシマズ(異常性癖)はもう逃げてとしか言いようが無くて、多分治ることはない。だって再犯率高いらしいから、性犯罪者は。

面倒くさくて手抜きになる時だってあるし、それは付き合いが長くなるほど多くなる傾向になる部分だとか、実は相手は正常で、自分の味覚(性癖)がおかしかったケースだとか、安易に上手な友人に教えてもらえなんて言ったら大揉めするだろう事だとか、上手いに越したことはないけど、下手なアレンジならしない方がよっぽどマシだとか、なかなかこの置き換えを考えるのは楽しい。

要はどちらも、食欲や性欲という個人差が大きい欲望に根ざしていて、興味が薄い人もいれば、それにプライドや自分の価値すら見出しちゃう人もいるのかなと。


どっちも興味ない人からすると、結局よくわからない内容かもしれない。
その場合は、下ネタだらけの記事を書くために、はてなアカウントをとりブログを始めたアラサー女がいたことでも覚えていって下さい。